5.到着した後も大事なんです

『e-こんぽう.com』では、お客様よりお預かりした商品を最適に梱包し配送業者さんに渡して発送し、無事な到着を確認するところで一連の作業は完了となります。しかし、お客様の商品が、無事に着いた後にも荷受人様にはその商品を取り出すための大仕事が残っているわけで・・・

その梱包仕様がダンボール梱包などであれば、別段大騒ぎすることもありませんが、これがガッチリとした木箱梱包や木枠梱包になってたりすると、もう現場は大変です。そこで、開梱について少しお話しますと、箱のつくり(構造)そのものはどんな梱包屋でも大体決まっていて(JIS規格や米国連邦規格など)
ほとんど変わりはありませんので、チョットしたコツさえ掴めば意外と簡単に開梱出来ます。

それでは模型の写真を使って説明いたします。


その前に箱構造の名称を簡単に説明します。(写真1)

箱の四面には、それぞれ対角で褄(ツマ)面と側(ガワ)面といいます。

また、上部は蓋(フタ)板で底板の台座のことを腰下(こした)と呼びます。

褄と側ですが、原則的にフォークリフトで爪を挿す側が褄(ツマ)と覚えるのが解り易いでしょう。


開梱方法も箱の構造によって何種類かありますが、まずは標準的な木箱の手順と簡易的な開梱方法の2種類をご説明いたします。

一般的な木箱の場合

最初に蓋板を横から釘抜き(バール)を使い、蓋板と箱の間に隙間をあけてから、蓋板をハンマーで叩いて釘の頭だけ浮かせます。後は端から釘を抜いてフタを外します。
(写真2)

続いて、側面の内側からハンマーで叩き、蓋板と同じ要領で釘を浮かせます。そして、側板の下側の台座(腰下)に打ち付けてある釘を抜いていきます。その後に側面の両サイドの釘を抜いて側面の板を外します。とりあえずこの時点で、片側が開いたことにより商品を取り出すことが出来ます。
(写真3)
片側と同じ手順でもう一方の側板を外して、褄面のみが残ります。(写真4)
最後に褄面を外して、台座(腰下)のみで完了です。
(写真5)

弊社がよく用いる開梱し易い木箱の場合

台座(腰下)に打ち付けられた釘を周り中全て抜いて、被せられた箱(蓋ごと)を外す(写真6)だけで、

中の商品を取り出すことが可能となります。また、台座に固定する釘をボルトやねじ釘に変更する事で、
そのまま木箱を再利用する事も容易です。

また、参考までに釘抜き専用の工具もココで紹介しちゃいます。

これは昔から『e-こんぽう.com』では「ガチャ」と呼んでいます。
正式名称は、?ゴメンナサイ。よく知りません。

使い方なのですが、先端のカギ状の部分を釘の頭に
あてがってひたすら中央部分のスライドする取っ手を上下に叩き付けて釘の頭をつまみます。
釘の頭をしっかり抓めたら、テコの原理を使って一気に釘を引き抜きます。

ちなみに、釘の頭が板に食い込んでいる時にはバール(釘抜き)を使うより、こちらを使うのが大変便利です。